感想文:永田カビさん「チカちゃんの憂鬱」

「チカちゃんの憂鬱」は、ドキュメンタリー漫画「一人交換日記2」の最後にある、読み切りの創作(オリジナル)漫画である。一人交換日記の中にもチラと出て来る。一度雑誌に掲載されたものであるが、過去のネームを掘り起こしたものらしいので、制作時期は不明だ。

 

「一人交換日記」本編については、他でたくさん感想を書いてそうなので割愛。読むなら「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」→「一人交換日記」→「一人交換日記2」と読んで欲しい。

 

さてさて、本編ではない、チカちゃんの憂鬱を取り上げたのは、単に面白かったから。

 

その、チカちゃんの憂鬱、絵のタッチは本編(一人交換日記)とは違うのだけど、世界観と合っていて良さげ。

そして、わたしのなかの面白いものには、

・想像力が刺激され妄想が生まれる(脳内二次作品と呼ぶことにする)もの

・こちらの思考が差し挟まれないほど作品に入り込んでしまうもの

があるのだけれど、これは前者。実際、読んだ後に妄想した(о´∀`о)

 

作中「??」という部分もあるのだけど、繰り返し読むと、ああそれで、となる。最低2回は読もう。

というわけで、も少し作中に同様の「??」な違和感があると、繰り返し読む度に発見があってスルメ度が増したかも知れない。

 

先程、前者と記載したが、これは1話完結型の連載を組めるかも。と思ったから。

各話には社会に馴染めず、組織に狙われる様々な人達が出てきて、それを助けるお話。チカちゃんは関わるの嫌がりそう。んで、そのチカちゃんが、他人と関わりながら、自分と向き合いながら成長していく姿を描いていくのも楽しそう。各話全てハッピーエンドに解決するか否かは迷うところだ。あと、のんちゃんにも何か仕掛けをしておきたい。「??」な部分を散りばめつつ、のんちゃんは何者なのか?なぜチカちゃんと行動を共にするのか?とかとか。わたしの中でその答えは出ているのですが、内緒。

みなさん妄想してみてください(o´罒`o)ニヒヒ

こういうの考えてる時って、わくわくしないですか?


作品の土台(世界観とか)がいいと、こういう妄想がいろいろ生まれる。二次もの(薄い本)とかも創れる。

とにかく面白かった。設定がしっかりしていれば、あとはキャラが勝手に動き出す。

次の作品が楽しみ。

 

ごちそうさまでした。

 

 

一人交換日記 2 (ビッグコミックススペシャル)

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一人交換日記 (ビッグコミックススペシャル)

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さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

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